すっかり冷えて参りましたねー。食べ物がやたらとウマい秋。
なのに世界一臭いモノを喰おう、ってイベントに行ってきました。
シュール・ストレミング
出身地:スウェーデン
世界一臭い「にしんの缶詰」
日本で最臭を誇る、くさやの干物の何倍も臭いと言われる。
通常は加熱して密封することで腐敗を止めるのが缶詰の役割。
だが、このシュール・ストレミングは非加熱、一次発酵させてから密封。
よって缶詰の中で二次発酵を続け、食べる頃には発酵ガスで缶詰めが膨らんでる。
屋内でこの缶詰を開けると その部屋は一ヶ月ほど臭いがとれないためか
お笑い番組の罰ゲームにすらお目見えしない。
飛行機等の気圧が変わる環境では自然爆発もあるので空輸禁止となっている。
(そうなった時にゃ 機内は激臭で充満・・・)
船輸も僅かしかないので日本では大変に貴重な一品。
※ちなみに地元ではこの缶詰を食べる際には
ご近所に「今夜、開けますんでー」と断りを入れておかなければならない。
どーですか、こんなクレイジーなイベントを思いつくのは一体ナニヤツ。
それは
AMP。
造形作家:寺田太郎&鋳金作家:藤瀬大喜&企画営業及びデザイン:お馴染みのセ氏
この3人が佐賀・東背振にかまえる工房兼アートギャラリー兼カフェ、AMP。
山々に囲まれたこの和ましいロケーションで、恐怖の缶詰め開けをLet's Do Itです。
まず参加者は全員この白い防塵服を着用。
服に染み付いて後々まで呪われないためです。
万が一のことを考え、靴も捨てて構わないものを持参。
完全防備でシュール・ストレミングに体当たりします。
この防塵服が面白い。
大元の開発はあのNASAだそうな。
紙ともビニールとも言えない不思議な素材。
気分はちょっぴりBeastie Boys。
※マイクDとアドロックを気取る
daidaiとセ氏。アホ夫婦。
参加者が一通り集まったところで
今回の言い出しっぺ、鋳金作家の藤瀬くんが詳細を説明。
この缶詰について、現地での食し方、
実際に開けた際に気分が悪くなった時の避難場所etc。
なんだか真剣な講義にちょっと笑えた。
(ゴメン)
だってこの様子
さながら工場の新人研修です。
危険物の説明をする主任、
真剣にメモをとる新人たち。
「以上、質問のある方?」
「いえ、ないでーす」
「では、開けまーす」
場所を外に移して、みんなでその瞬間を見守ります。
ピーンと張りつめる静かな景色at東背振。
大役をつとめる彼を中央に残して、遠巻きに広がる新人たち。
缶切りがささったー!!
な・な・な・なんか気色悪いのがブリブリ出て来たーーー!!!
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり
・・・・・あれ? 臭いしてこないね・・・・
大丈夫っちゃない? もうちょっと近くに行って・・・・
臭っっっさーーーーーーー!!
・・・・・・
ツー・ビー・コンテニュード。
※画像の掲載量がキャパを越えたため、続きは別ページにて。